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第139号 憲法改正論議に関してFPとして考え発信できること(ゆりもと)

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あこがれのFP活動☆成功の秘訣

第139号
2017/5/3発行
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おはようございます。

つい先日まで、桜吹雪が舞ってましたが、つつじが満開
になっています。
ゴールデンウイークも後半ですが、皆様いかがお過ごし
でしょうか?

さて今週は、本日、憲法記念日に際してゆりもとFPか
ら大きな話題です。

それでは、どうぞ!

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憲法改正論議に関してFPとして考え発信できること
(ゆりもと)
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みなさん、こんにちは。FPフローリストゆりもとです。
本日は憲法記念日です。

本日2017年5月3日で、日本国憲法は施行70年を
迎えます。それを意識して、憲法改正に関する議論が盛
んになっていますね。
もちろん本命は9条の部分なのでしょうが、そこが余り
にもセンシティブなため、96条国民投票のマイルスト
ーンが出されました。
ここは「FPが専門家として」到底コメントできるもので
はありません。
ところが、憲法の中には、FPとしてコミットメントでき
る、とても気になる条文があるんです。

みなさんは国の財政赤字のそもそもの原因は何だと思い
ますか?
例えば、日本国政府を「日本国様」というクライアント
だと想定して、70年間の収支をFP手法でキャッシュフ
ロー分析すると想定してください。

すると、家計で考えると明らかに問題のある点が出てき
ます。
そう、「予算の単年度制」です。

入ってきた税収は予算を組んで、原則年度内に使い切ら
ないといけない仕組みになっています。
さらに、もし使い切らずに残したら、翌年の部門予算が
減らされてしまうのです。
ですので、年末になると、いらない道路工事が増えたり、
必要のない出張が増えたりした時代もあったと聞いてい
ます。

今景気がよくて羽振りが良いからと言って、収入を毎年
使い切っている家庭や会社をどう見ますか?

全く健全な感じはしないと思いますし、FPなら必ず注意
を促すと思います。景気が悪くなったり、年を取って収
入が減ったりした時に備えなくてはならないからです。
もし、高度成長期やバブルの真っただ中の時代、予算の
余剰を積み立て運用していくという方式をとることがで
きていれば、今の財政赤字の金額ははるかに小さくて済
んだ可能性があります。なんて勿体ない…。

この構想を最初に、最も素晴らしい形で発信されたのは、
故松下幸之助氏です。松下氏は「無税国家構想」という
壮大な国家100年の計を、1970年代に早くも提唱
されていました。
簡単に説明すると、以下の通りです。

「国家予算の単年度制を廃止し、事業経営と同じように
経営努力をして、余剰金を積み上げ増やしていくべきだ。
そうすれば一時的な税収減にも対応できるし、コツコツ
と努力を続ければ、100年200年後には、余剰金の
運用益で国家運営ができる無税国家実現を目指せるだろ
う」
(「松下幸之助が考えた国のかたち」PHP研究所他)

素晴らしい財政ビジョンですよね!
ちょうど10年前、ゆりもとは松下幸之助氏の無税国家
構想を知り、たいそう感激しました。
松下氏の構想通り、今からでも単年度予算主義は改めて、
剰余金を出し、運用することを認める制度にすればよい
のに。

ところが、今の日本ではできないのです。何故なら、な
んと憲法に「国家予算は単年度にする」と定められてい
るためです。

参考:日本国憲法第七章第八十六条
内閣は、毎会計年度の予算を作成し、国会に提出して、
その審議を受け決議を経なければならない。

「毎年の収入を、原則その年に使い切らないといけない」
家計や会社に当てはめれば、特に先行き不透明な時代に
は、無茶なシステムであることは良く分かって頂けるの
ではないでしょうか。

いつの日か、憲法の全条文を丁寧に吟味できる時期が来
た場合、単年度予算主義の見直しは、ぜひしっかりと議
論研究してほしい部分です。
そして、年収の10倍以上に借金を膨らませてしまった
「日本国様」の財政見直しプランを、FP業界でぜひ提案
していければよいなあと思います。

明後日5月5日はこどもの日。100年後にも、各地で
鯉のぼりがはためき、子ども達が元気に走り回っている
幸せな日本であってほしいと心から願います。
子孫が希望を持って暮らせる国を遺すため、FPとして、
財政のあるべき姿を考えるお手伝いがしたいものです。

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☆編集後記
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編集担当、茂渡恵子です。

先日久しぶりに近所のお子さんに会いました。

いつもは元気よく歩き回っているのですが、その日は
パパに抱っこされ幼稚園からの帰宅途中でした。

今年入園した年少さん。1か月登園して疲れがでたので
しょう。何とも可愛い寝顔をみせてもらいとてもほっこ
りしました。

ゆりもとFPも思いを馳せる100年後の日本。
幼稚園生の寝顔を思い出しながら、不安の少ない世の中
になっているとよいなと思いました。
それでは、次回もお楽しみに!

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