投資用ワンルームマンションは、空室でも売却できますか?
投資用マンションの一室を区分所有と言います。この区分所有物件を「空室状態で高く売る」というのは、結構ハードルが高いです。区分所有物件の間取りは、1R(ワンルーム)もしくは1Kがポピュラーですが、これは単身者用の間取りでその多くは30㎡に満たない広さの手狭な部屋です。単身者用のマンションの一室を買って、自分が住みたいというニーズはかなり限られています。また、面積的に銀行が住宅ローンとして貸し付ける基準を満たさないとされることも多く、住宅ローンが使えない可能性があることも難点です。したがって、買ってくれるのは投資家ということになります。
しかし、空室で家賃が入ってこない状態のものを投資用として買う人はあまりいません。それこそ、不動産の契約の中では、「契約締結後に入居者が退去したとしても、決済を履行しなければいけない」という一文を入れたりするくらいです。買い手が申込みをして、契約の合意があったとしても、「入居者の方が退去する予定になった」という話になると、契約が流れてしまうことも珍しくありません。そのくらい「入居者がいる」ということは、下取り価格ではなく比較的高めに売っていくという点においては大事です。投資用の区分所有物件を空室状態で売りに出すと、価格の面においては非常に不利となると言えるでしょう。
一方で、40㎡程度を超える広さの部屋であった場合は、住宅ローンが使える物件となり、自己使用ニーズが主流となるため、むしろ空室の方が高く売れる可能性が高くなります。
単身者用か否かによって、空室が有利か不利かも変わる点には注意しましょう。
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