第178号　ＦＰと子育ての両立に正解ってありますか（柳澤）

■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■
あこがれのＦＰ活動☆成功の秘訣

第１７８号
２０１８／１２／１９発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■

おはようございます。

『冬はつとめて・・・』と清少納言の枕草子にあるよう
に、早朝の澄み切った寒さが冬の醍醐味。冷え切った空
気を肺いっぱいに吸い込みながらの出社は、否が応でも
身が引き締まります。

でもそんな寒さを横目に暖房のきいた家の中でぬくぬく
とコーヒーをすするひと時もまた幸せです。

仕事を始めて、どちらの良さも感じられるようになりま
した。世界が広がったことがうれしくて、今年一年駆け
抜けることができたと感じます。

皆様も思い思いの一年をお過ごしになられたことでしょ
う。今年も残すところあと10日あまり。本年の計は大晦
日にありです。厳かに新年を迎えられるといいですね。

それでは今回は柳澤ＦＰによるコラムです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ＦＰと子育ての両立に正解ってありますか　～柳澤～
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。ＦＰフローリスト柳澤です。

先日、スカイツリーが見える街でご相談がありました。

メイン担当ＦＰとなったのは子育て中のママＦＰです。
今年になって次々と本格的なＦＰ相談をこなしています。
小さなお子様のいるご家庭なので、私も同席して対応さ
せていただくことになったのです。

相談終了後、メイン担当者とランチを食べて帰ろうと、
洋食屋で煮込みハンバーグを頬張っていたとき、彼女は
突然語りはじめました。

「先日、母が遊びに来たときに、娘の表情が気になると
言われました。これまで専業主婦でずっと娘と一緒に
いられたのに、私が仕事をするようになってママ不足
になっていたようなんです。淋しい思いをさせてしま
いました。」

「うちもいろいろあったなぁ」

「母には仕事を調整できないのかと言われたんですが、
私、いま、仕事が面白くてたまらないんです。
一生懸命考えてご提案して、お客様に喜んでもらえる。
でも、娘のことも気になります。どうしたらいいので
しょうか。」

ＦＰはご相談者の人生の一部を共有し、迷っていたり、
困っていたりするお客様に代わって、シミュレーション
したり、経済的な解決策をアドバイスする仕事です。

家計がうまくまわらない人には家計をまわす仕組みづく
りを、マイホームが欲しい人にはその後も安心して暮ら
せるようにアドバイスをします。それは簡単にできるこ
とではなく、専門知識をもとにその人の暮らしや希望を
踏まえた上で、オーダーメイドでプランニングします。

１つのご相談が入ると、結構な時間をかけて、お客様と
向き合うことになります。彼女は家族との時間をとるた
めに仕事を調整すると、一定のクオリティを担保できな
い可能性があることを心配しているのでしょう。

私も、子どもが小さいときはいろんなことがありました。

ようやく寝たかと思って手を放すと、フギャーと泣かれ
…を繰り返していたら、いつの間にか一緒に寝てしまっ
たり。親の仕事の都合で保育園を変えたときは、息子が
仲間外れにあったこともありました。

その都度私がやってきたことは、どんなに忙しくても、
息子に声をかけて、表情や態度に異変を感じたら、とに
かく話す、ということでした。親子ではなく、人間とし
て腹を割って話すことで、解決していきました。

息子が保育園で辛い思いをしていたとき、先生に相談し
ても気のせいだと一蹴され、自分の無力を感じたとき、
息子の前で涙がぽろぽろ溢れてきたことがありました。

「いろいろ考えたけど、私ができることが思い浮かばな
い。情けないお母さんでごめんね。」

そう言ったら、

「俺の問題だから、俺がなんとかする。」

と言い放ち、自分一人でいじめ問題を解決してしまいま
した。情けない姿も自分自身ですから、自分でなんとか
しようとするのではなく、どうしたらいいかわからない
ことも、あなた（子）を大切に思っていることも、仕事
が大好きなことも、すべて包み隠さず言葉にする。でき
なかったらごめんなさいと謝り、やってくれたことには
感謝の気持ちを伝える。それを行ってきたことで、ＦＰ
と育児の両立を続けられたように思えます。

昨夜、息子と二人で居酒屋で食事をしたときに、こんな
母をどう思っていたのかを聞いてみました。すると…

「母親が責任をもって働いている姿を小さい頃から見れ
たのはよかったと思ってるよ。仕事を通じて家庭以外
にコミュニティをもってくれていたのは、俺にとって
は楽だったし。」

とのことです。やたらカッコつけてますね（笑）。

子育てに正解なんてないので、何がいいのかわかりませ
んが、自分はこうやって乗り切ってきたということを伝
えたくて書きました。

2018年もあとわずかですね。よいお年をお迎えください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

☆FP向けソフト説明会・セミナーのお知らせ☆

●自主開催セミナーのススメ

独立後セミナー講師がしたい方や執筆・取材受注を増や
したい方には、自主開催セミナーがおススメ！実績を積
みながら講師スキルもアップできますよ。自主開催セミ
ナーを成功させるためのポイントをお伝えします。

日時：2018年1月11日（金）10:00-12:00
場所：横浜本社セミナールーム
講師：鈴木さや子氏

お申込みはこちらから↓
https://fp-florist.com/seminar/20190111/

●【銀座・関内開催】ライフプランソフト
「大成功家族(R)」無料説明会のお知らせ

ライフプラン作成の手順や便利な機能を分かりやすく体
験できます。購入を検討されている方、すでに購入され
ていて、対面で操作説明を受けたい方、お気軽にご参加
ください。

日時(1)2019年1月16日（水）10:30-12:00
場所：ＦＰフローリスト銀座・相談スペース

日時(2)2019年1月18日（金）10:30-12:00
場所：ＦＰフローリスト関内・相談スペース

日時(3)2019年2月13日（水）10:30-12:00
場所：ＦＰフローリスト銀座・相談スペース

日時(4)2019年2月20日（水）10:30-12：00
場所：ＦＰフローリスト関内・相談スペース

お申込みはこちらから↓
https://fp-florist.com/soft/experience.php

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

編集担当、小俣彩です。

何を隠そう今回の柳澤ＦＰのコラムに出てきた某メイン
担当者が私です。

子育てと仕事の両立、まさに答えのないテーマだと感じ
ています。昨年、私の家族は働き始めた私に戸惑いなが
らも背中を押してくれていたと、この編集後記に書きま
した。

そして今年。色々なひずみが出てきていたのは事実です。
ある時はそのひずみから目をそらし、ある時は真っ向か
ら受け止めて、でも受け止めきれずに涙したり。本当に
激動の1年でした。

それでも私はこのＦＰという仕事が好きです。自分のも
てる力を総動員して、まだ足りない時はさらに深く掘り
下げて考えて考え抜いてお客様にベストと思える提案を
する。私は自分の腑に落ちたことしか提案できません。
根拠があいまいなまま提案することはとても怖く、お客
様にも説得力のないものとして映ってしまうと思うから
です。

でもその点を追求するあまり、家庭がおざなりになって
いることがままありました。そんな時でも『今が私にと
って一番大事な時期なんだ』と自分に言い聞かせて、今
年一年突っ走らせてもらったと思っています。

そのおかげか、1年前に見えた景色とは全く違う景色が
眼前に広がっています。少なくとも仕事においては、次
につながる1年を過ごせたのではないかと感じます。

さて来年。今度は家庭にしっかりと目を向けて、提案の
質を落とさずにどこまで進化できるか。そこが私の勝負
どころだと思っています。

仕事以外でもこうして悩みを吐露できる先輩がいること
に心から感謝し、働くママＦＰとしてさらに精進してま
いります。

皆様、今年も一年間、本メルマガをご愛読いただきあり
がとうございました。
来年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは次回もお楽しみに！

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～

★仕事の依頼や、取り上げて欲しい話題・ご質問など
お待ちしております。

→　https://fp-florist.com/contact/

～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
＊発行元:ＦＰフローリスト https://fp-florist.com/
お問い合わせ： https://fp-florist.com/contact/
--------------------------------------------------
＊購読・メールアドレスの変更解除はこちらから
https://fp-florist.com/pro-fp/mail/#backNumber
--------------------------------------------------