第125号 何かを捨ててチャレンジすべきときがある(柳澤)
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あこがれのFP活動☆成功の秘訣
第125号
2016/10/19発行
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おはようございます。
先週から急に気温が下がり、急に秋らしくなってまいり
ました。
今年の秋は、食欲の秋ではなく、読書や勉強の秋にした
いと予定を立てております。
さて、今回は柳澤FPからのメッセージです。
それではどうぞ!
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何かを捨てて、チャレンジすべきときがある(柳澤)
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おはようございます。FPフローリスト柳澤です。
みなさんは 鋼の錬金術師 のアニメを知っていますか?
2003年~2004年までTBS系列で放送された少年漫画です。
このアニメは主人公のエド(エドワード・エルリック)
とアル(アルフォンス・エルリック※エドの弟)が、錬
金術・人体練成で亡くなった母を蘇らせようとして失敗。
体の一部を失ってしまうものの、それを取り戻すために
軍の狗(イヌ)となり、賢者の石を見つける旅に出ると
いう物語です。
このアニメでは、冒頭に毎回出てくる台詞があります。
「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない
何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる
それが、錬金術における等価交換の原則だ 」
等価交換は物質的な価値交換。正確には「代償の法則」
というもののようです。でも、漫画を知っている人には
等価交換といったほうがわかるかと思うので、このフレ
ーズでお話しますね。
等価交換は女性が仕事をする上で重要です。特に小さな
子どもを育てている場合、手放すものを増やさないと、
すべてが中途半端になってしまいます。
FPに転職して、仕事のチャンスと子宝に恵まれた私は、
等価交換の重要性をわかっていませんでした。
母としても、妻としても、FPとしても、完璧を目指した
のです。
・友達が多く、賢く、運動ができる子に育てよう
・夫が働きやすいように、家のことは私がすべてやろう
・節約カリスマミセスになろう
・ご近所やママ友とのおつきあいも大事にしよう
・いただいた仕事はきっちりやろう
自分でいうのもなんですが、よく頑張っていたと思いま
す。しかし、その結果は・・・
親のいうことを聞かない“手のかかる子”に育ち、
育児と家事のストレスでノイローゼ状態になり、
過労が原因で病気になり、入院
でした。これにより単行本の出版は予定より1年以上遅
れ、仕事の多くは他のFPの手に渡り、疲れ果てて何もで
きなくなったオンナが誕生したのです。
自分が手に入れたいものはナニ?
手放せるものはナニ?
そう自問自答した結果、単行本の執筆に集中することに
したのです。
子育ては「高望みしてはいけない!なるようにしかなら
ない!」と、開き直り、金銭教育だけはしっかりしよう
と割り切りました。食べ物の好き嫌いがあっても、脱い
だものをたためなくても、仲のよい友達をつくるのが苦
手であっても、大人になればそのうちできるようになる
だろうと諦めました(実際に、成長とともにすべてでき
るようになっています)。
料理の品数を減らし、節約術満載の主婦雑誌を捨てまし
た。少々埃があっても死にはしないと、割り切りました。
近所やママ友とのおつきあいも、気の合った人とだけに
して、無理やり時間を割くことを手放しました。
そうしてつくり出した時間を「単行本執筆」に充当した
のです。
単行本を書いているときはどれだけの収入につながるの
か、まったくわかりませんでした。でも、せっかくいた
だいたご縁です。買ってくださった読者の方々にお役に
立てるものにしょう。でも、私は文章を書くのが遅いか
ら、生活の大半をそれに充てられるようにしようと、妻
や母の見栄を捨てて、時間を捻出したのです。
育児と家事は最低限にそぎ落としました。夫の反応が気
になりましたが、私が想像していた以上に寛容でした。
夫が想定している資産形成に影響を与えない範囲であれ
ば、基本的に何をしてもOKな人だということがわかった
のです。料理の品数が減ろうが、掃除の頻度が落ちよう
がまったく問題ありませんでした。子育てに関しても、
私のしつけが悪いと怒るような人ではありませんでした。
私が育児と家事の理想を手放したことで、夫の寛容さに
気付けたのです。
いろんなことを手放したことで、FPとしてのキャリアが
途切れることなく、ステップアップしていくことができ
ました。このときに書いた本が「保険料 あなたは払い
すぎ」(あさ出版)でした。この本は2度増刷していた
だき、いまだにこれを読んだとご相談に来られる方がい
るくらい、ターニングポイントになりました。
等価交換を意識すると、いまの自分にとって一番大事な
ことが見えてきます。目の前にチャンスがあるのなら、
それに全力投球できる環境に整えましょう。そうするこ
とで、あなたのFPとしてのキャリアが開けるはずです。
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☆編集後記
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編集担当、星野詔子です。
鋼の錬金術師、私も当時TVで見ていました。
主人公以外にも、色々な特技を持った錬金術師が出てく
るとても面白い漫画だったことを覚えています。
FPとして成長する過程で、何を手放し、どんな特技(専
門分野)を身につけていくのか。
秋の夜長のお供に考えてみたいと思います。
それでは、次回もお楽しみに!
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