第140号 FPとして執筆の仕事を広げたいときには(柳澤)
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あこがれのFP活動☆成功の秘訣
第140号
2017/5/17発行
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おはようございます。
大型連休がおわり、毎日の生活サイクルがようやく落ち
着いてきた頃でしょうか?
近所に小学校があるのですが、新1年生が嬉しそうに走っ
て登校している姿をよく見かけます。
楽しい! 嬉しい! いっぱいの毎日、微笑ましいですね。
さて今週は、柳澤FPによる仕事の広げ方についてです。
それではどうぞ!
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FPとして執筆の仕事を広げたいときには(柳澤)
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おはようございます。柳澤です。
最近、どうやってFPの仕事を増やしていったらいいか
の相談を受けました。みなさんもあれこれ試行錯誤しな
がら、活動されている方は多いのではないでしょうか。
今回はFP活動の広げ方と留意点についてお話しします。
(1)プロフィールをつくろう
何の仕事でもそうですが、仕事を欲している人は沢山い
ます。しかし、仕事をしたい人の数ほど、お仕事はあり
ません。自分にできない仕事の依頼があったときに、あ
なたの顔を思い出してもらうためには、あなたができる
ことを相手に印象づけましょう。
私はFPになる前、4年間求人広告を作ってきました。
その経験と若さ(当時26歳でした)しか武器になるもの
はありませんでしたので、そこに「なんでもやる」とい
う行動力を加えて、どんなジャンルの執筆でもちゃんと
調べて書くことをPRポイントにしました。
・書く仕事をしていました
・なんでもお手伝いします
・知識がない分野もしっかり調べてまとめます
・わかりやすく書くことは得意です
そういって、本当に何でもやってきました。それが私の
ウリだったからです。金融業界の勤務経験がありません
でしたが、「マネー知識の乏しい読者の目線で書くこと
ができる」ということも、アピールしてきました。欠点
も捉え方次第で長所になります。
アピールポイントは1つに絞る必要はありません。何も
ないと思われている方もいるでしょうが、私のように
「なんでもやる」「一から調べる」というのは、どんな
人でも覚悟を決めればできることです。FPと一見関係
のない経験や知識であっても、役に立つかもしれません。
これまでの自分と向き合いながら、あなたの魅力を箇条
書きで書き出すことからはじめましょう。
(2)ネットワークを広げよう
プロフィールを作成しても、それを誰かに渡す機会をつ
くらなければ意味がありません。日本FP協会の支部活
動をやってみるとか、SGに出てみるとか、WAFP関
東のようなFPの団体でお手伝いをしてみるとか、そう
やってネットワークを広げることは重要です。
このときに大事なのは「仕事をください」と言わないこ
と。自己紹介のときにさりげなく自分にできることをア
ピールすることが重要です。「いま、こんな活動をして
います」「これまで○○をしてきました」「△△をきっ
かけにFPになりました」など、つくったプロフィール
をちりばめながらあなたを売り込みましょう。
(3)与えられた仕事以上の結果を残そう
プロフィールを作ってネットワークを広げる努力をした
結果、お仕事をいただいたとしましょう。そのときに大
事なのは仕事をくれた相手が想定していた以上の結果を
残すこと。どんな些細な仕事でも「やりすぎなんじゃな
いの?」と、思わせるくらいクオリティを高めましょう。
昔、自動車保険について書いてほしいと言われたことが
ありました。未知の分野ではありませんでしたが、締め
切りまでに1ヶ月ほどあったのでお受けして、全社の自
動車保険を調べて分析・整理しました。もちろん、自動
車保険について書かれた記事を可能な限り読み込みまし
た。とてもわかりやすい自動車保険の本を出されていた
ジャーナリストの柳原三佳さんには、無謀にもメールを
出して、ご自宅にお話を伺いに行ったりもしました。当
時ここまでするFPはほとんどいなかったので、次の依
頼につながる呼び水となりました。
この依頼がきたとき、私は自動車保険というものがよく
わかっていませんでした。ノンフリート等級を説明する
のも四苦八苦するレベルでした。でも、締切日までにで
きるかぎりの努力をして入稿した記事は多方面の方々が
読んでくださり、「自動車保険なら柳澤FPに聞け」と
言われるようになりました。自動車保険に関する記事を
書かなくなって2年ほど経ちますが、いまだに講演の依
頼はあります。見栄を張って身の丈以上の記事を書いて
いたら、それが実力になっていったのです。
「わからないので書けません」と言わず、依頼主が想定
した以上の時間をかけて調査分析してまとめたことで、
私はコンスタントに執筆の仕事をいただけるようになり
ました。監修や取材、セミナー講師の仕事も増えました。
このときの頑張りが駆け出しのときの私の収入を支えて
いたといっても過言ではありません。
うちのスタッフで私も驚くくらい丁寧に調べて書く者が
いるのですが、先日、私が手掛けてきた講談社「お料理
家計簿」のコラムをバトンタッチしました。彼女なら、
手を抜かず書いてくれると信じられたからです。
自分が仕事を出す側になってわかることは、仕事への姿
勢は透けてみえるということです。彼女の場合、非凡な
クオリティの文章を常にかける訳ではありませんが、毎
回しっかり調べて書いてくれるので安心できます。ああ、
私もこういう風に思っていただいて次の仕事につながっ
たのだと、彼女の仕事ぶりをみて気付きました。
一方、「書けます」というので期待して仕事を提供した
にも関わらず、十分に練りこまれていない原稿を入稿さ
れたときは正直がっかりします。1度の失敗はいいので
す。しかし、手直しをした原稿をこちらで送ったにもか
かわらず、2度、3度・・・と、想定を下回るクオリティ
で入稿されると「この人にはこの仕事は向かない」と
判断せざるをえなくなります。
1度注意されたことは2度と注意をされないように気を
つけること。そしてしっかり調べて、わかりやすい記事
を書く努力を続けることが大事です。
以上が執筆のお仕事をとっていくコツです。
執筆や講演は得手不得手があるのでFP活動の軌道修正
を行ったほうがいい場合もあるでしょう。ただ、仕事を
選ばず、どんなものでも丁寧な仕事を心掛けていれば、
誰かがあなたの活動をみています。爪あとを残す気持ち
で、クオリティの高い執筆を心掛けてください。
執筆の仕事を広げたい方は参考になさってくださいね。
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☆編集後記
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編集担当、茂渡恵子です。
今週の柳澤FPの執筆の仕事の広げ方ですが、仕事全般
にも当てはまりますよね。自分なりにでもコツコツと積
み上げていければ、知識や情報も増え、信頼も得る事が
できるかもしれません。
何事も現状に満足しない事が重要だということに改めて
思い至りました。
それでは、次回もお楽しみに!
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