第181号 生命保険代理店を取り巻く環境変化・海外編(ゆりもと)
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あこがれのFP活動☆成功の秘訣
第181号
2019/2/6発行
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おはようございます。
巷では風邪やインフルエンザが流行っていますが、みな
さま体調を崩されていないでしょうか?
かくいう私も今年は10数年ぶりにインフルエンザに感染
し、自宅待機を余儀なくされました。
ここ最近の運動不足による体力低下をひしひしと感じ、
毎日でもできる運動「ラジオ体操」を朝の日課に取り入
れることにしました。
積立投資による資産づくりと共に、積立運動による体づ
くりもこれから心がけていきたいと思います!
それでは今回は、ゆりもとFPによるコラムです。
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生命保険代理店を取り巻く環境変化・海外編
~ゆりもと~
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みなさまこんにちは。FPフローリストのゆりもとです。
今回からシリーズで、生命保険業界に起きている大激変
をご紹介します。その中で、FPフローリストはどう考
えているのかも、お話したいと考えています。私も時間
があれば、イギリスやアメリカの「今」を見に行きたく
て仕方がないのですが、主に保険会社や乗合代理店の幹
部の方から伺った話を元に、私なりに理解していること
のご報告となります。FPになりたい人は、保険を取扱
いたい人もそうでない人も、知っておきたいお話です。
日本では、改正保険業法が2016年5月末に施行され、金
融ビッグバン以降の自由化の流れに、大きなかじ取りの
変更が行われました。その中心になる考え方は、「情報
に非対称性のある商品(この場合生命保険)販売に当た
り、売り手側が意図的に一定の商品だけを勧誘すること
がないようにさせたい」というものです。もっと具体的
に言うと、「お客様の意向を第一に考えず、販売手数料
の高い保険商品ばかりを意図的に販売している乗合代理
店や生命保険募集人があれば、淘汰する仕組みづくり」
を目的とした改正です。
では、日本の状況を詳しく見て行く前に、「すでに起こ
った未来」である、欧米の例を見て参りましょう。金融
商品の世界では現在でも、イギリスアメリカ⇒日本の順
番に変化が起こりやすいと言われています。何故かとい
うと、ベビーブーマー層の主力年齢に若干のずれがある
ためと、問題意識を議論して政策化していくスピード感
が違うためです。そのため、「イギリスやアメリカで起
きたことは、数年後日本に起きる」という図式が出来上
がっています。
イギリスでは、金融商品の販売手数料の存在が、お客様
へのアドバイスの内容をゆがめているのではないかとい
う懸念が、長年論議されていました。そこから、保険の
手数料開示が義務付けされ、その後2012年には更に踏み
込んで、独立系のフィナンシャルアドバイザーは金融商
品を販売する際に手数料を取ってはいけない、という法
律ができました。(Retail Distribution Review=RD
R 個人向け金融商品販売制度改革)
すると何が起こったかといいますと、1990年代にはイギ
リスに約30万人いた保険募集人が、2010年代には3万人
に激減しました。日本でも同じですが、ミドル層向けの
フィーだけでご飯を食べることは非常に難しいため、現
在保険募集を続けている人の多くは、IFA(日本で言
う金融商品外務員)をしている方が多いと聞いています。
もしも、イギリス政府と同じことを日本政府が行えば、
約100万人いると言われる日本の生命保険募集人のう
ち、乗合代理店に所属する募集人たちの多くは、職業変
更を余儀なくされる可能性があります。
次にアメリカです。元々アメリカは、地場の保険会社や、
ユニークなアイデア保険を売る小さな会社がたくさんあ
りました。例えば、日本では「アフラック」という生命
保険会社は、全国展開をしている結構大きな保険会社と
いうイメージです。ところが実際のところ、アメリカの
元会社は、アトランタ州だけで事業展開している小さな
保険会社でした。
また、(損保系商品になりますが)ユニーク保険のイ
メージをいくつかご紹介します。
「難関私立大学在学で、優の数がいくつ以上の学生は、
格安値引きしてくれる自動車保険」(事故率が低いた
め)とか、「アブダクションされた(宇宙人にさらわ
れた)人が補償を受けられる保険」(どうやって証明
するのでしょう…(^^;)?)等があったと聞いています。
そういったある意味「古き良き時代」から、アメリカの
金融商品業界も一極集中の流れが加速していきました。
アメリカでは、1990年代には2,000社の生命保険会社が
ひしめいていましたが、2010年には800社まで減ってい
ます。そして、生命保険に関しては、イギリスの顧客本
位のあり方を模索する流れを受け、顧客への手数料開示
が義務付けになっていると聞いています。
次号では、イギリス、アメリカでの動きを踏まえ、2014
年以降日本で起こった生命保険業界の変化を確認して行
きます。
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☆編集後記
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編集担当、足立です。
前述の通り、久々のインフルエンザでここ1週間ほど弱っ
ていました。
そんなとき、私より断然忙しい先輩より、「急ぎの仕事
あれば回してね」とあたたかい言葉を頂きました。まる
で心に染み入る優しい薬のような!
健康であることはもちろん大事なことだけれど、体が弱
ったときだからこそ受け取れたギフトに感謝し、周りの
人への想いと行動を日々積み立てていきたいと改めて思
う機会となりました。
それでは次回もお楽しみに!
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