第268号 相談に役立つ住宅ローン知識①（増井）
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あこがれのＦＰ活動☆成功の秘訣
第２６８号
２０２３／１１／１発行
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みなさんは、住宅購入を予定している方へアドバイスす
る際に、どのような事を気を付けていますか？
今回は、不動産部門の増井ＦＰより、住宅相談に役立つ
ローン知識についてお届けします。
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～相談に役立つ住宅ローン知識①～増井
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みなさんこんにちは。ＦＰフローリストの増井です。
私は現在、ＦＰフローリストのFP兼宅建士として不動産
部門を担当しています。不動産現場の経験を経て、気が
付いたことや事前に知っておくと相談の際に非常に役立
つと日常感じていることをお伝えしたいと思います。
住宅購入時に、ＦＰがライフプランを作成し、生涯のキ
ャッシュフローが成り立つかを検証するのは、とても重
要です。
しかし、実際の不動産の購入や住宅ローンの審査をサ
ポートしている宅建士として、注意いただきたいと思う
のは、キャッシュフロー上成り立っていても、資金計画
で住宅取得が難航するケースが少なからずある、という
ことです。
具体的には、ライフプランを作成した結果、シミュレー
ション上は問題ないと判断され、お客様は住宅を買うつ
もりで進めていたとしても、住宅ローンが組めない場合
があるのです。
では希望の住宅ローンが組めないとはどのようなケース
でしょうか。一部をご紹介します。
・ローン返済中である（マイカーローン、奨学金など）
・ローンやカードの支払遅延がある
・転職したばかり、勤続年数が短い、転職回数が多い
・返済比率オーバー
など
各金融機関によって結果はまちまちですが、例えば返済
中の借入の完済などの条件が付くことがあります。
住宅ローンの審査は通っても、持病などの理由で団体信
用生命に加入できず、希望のローンが組めないケースも
あります。
また、自営業の方や法人役員の方は会社員の方に比べて
住宅ローンが組みにくい傾向があります。
良い金利条件で借り入れできる方もいらっしゃいますが、
自営業や法人役員の場合は、他金融機関融資と比較し審
査が通りやすいフラット35での借入を想定したシミュ
レーションを行っておくことをお勧めします。
最近の傾向として50歳以上の会社員がローンを組む場合
など、定年時に抱える住宅ローンの残債が多くなるケー
スでは、退職年齢、退職金額、再雇用後の給与額などを
確認されるケースもあります。
ＦＰが作成したライフプランによって、せっかく購入に
向けて動き始めていたのに、想定したような住宅ローン
を組むことができずに計画の見直しが必要になることが
あります。
無理なく返済していける金額をシミュレーションし、お
客様のライフプランが成立つかどうかということはもち
ろん大切ですが、こういったことにも注意しながらアド
バイスをされることが重要かと思います。
ＦＰフローリストでは、住宅購入相談の際には、住宅
ローンには審査があり、誰でも必ず希望の借り入れがで
きるわけではないこと、ローン審査のポイントなどをレ
クチャーしています。
弊社で参加者募集中のＦＰ養成講座やＦＰセミナーでは、
このような事例を含めながら、各講師がアドバイスを行
っております。ぜひホームページをご覧ください。
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☆編集後記
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編集担当の辻です。
実際に、希望通りの住宅ローンが組めずにライフプラン
を修正するケースが少なからずあります。増井ＦＰが指摘
するポイントをしっかり把握した上で、夢の実現を最後
までサポートできるＦＰになりたいと、改めて感じまし
た。
