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講座終了後は認定FPとして活躍の道も! FP養成講座

これからFPを目指す方へ「なぜFPを目指したのか」その初心を大事にしてください。 株式会社FPフローリスト取締役副社長 柳澤美由紀

FPの仕事内容について

FPの魅力とは?

FPは、本当に人の役に立てる仕事です。社会貢献というとちょっと違う感じもするのですが、実際にご相談に来られた方に対して、状況を整理させて頂いた上で「こんな風に考えればいいのではないでしょうか?」とお話すると、パッと表情が明るくなったり、その方の経済環境が良くなったりしていくのを目の当たりにできる仕事なんですよ。また、お客様から質問されたことを調べて、一つずつクリアしていけば自分の蓄積なります。自分の家計にも生かせるし、執筆やセミナーでお伝えする糧にもなるし、本当に面白いです。経験を積めば積むほど、いろんな仕事ができる可能性があります。人生経験そのものを直接的に生かせるという仕事としては、FPは非常に稀ですし、そういう職業ってなかなかないですよね。だから面白いと思います。

FPをしていて感じる生きがいは?

FP業務を通していろんな方と縁を頂くことによって、その方々の人生のステップアップを手伝えることが生きがいになっています。FPの醍醐味を一番感じられます。相談がたくさん入ってもそんなにストレスにはならないです。たぶん好きだからだと思いますね。逆に、一人でこもって原稿書いたりする方がどちらかというとストレスを感じていました。私の生きがいは、人とお会いすることだと思います。

FPの資質とは?

私達FPフローリストは、実は優秀な女性のFPを増やしていくということを目標にしている会社です。なぜ女性という風に絞っているかというと、女性の方が家計に真摯に向き合っているケースが多いのではないかと思うからです。しかも、人の話を聞くのが女性って割と上手だったりするので。そういうことで、FPの資質というと女性の方が高いのではないのかなと思っています。

現在のFP業務はどのようなもの?

基本的には個人相談です。サイトを見て、ご相談に来られた方々に対して家計の見直しのご相談をしたり、ライフプランのシミュレーションをしたり、資産運用のご提案をしたりするのがメインの仕事です。あとは、企業などでマネーセミナーをさせて頂いたり、執筆をしています。今、養成しているFPの人たちが書いたもののリライトや文章指導をしています。

これからのFP業界はどうなる?

私は19年前からFPの仕事に就いています。1996年に資格を取り1997年から仕事に就いています。当時に比べるとFPの知名度的には上がっています。ただ、ビジネスとして見たときに、FPとして食べている人はまだまだ少数です。FPに相談すれば自分の家計が改善していくと分かってくれる人がどんどん増えていき、最終的には、「一家に一人の専属FP」のような暮らしになっていくといいなと思っています。実際にオーストラリアでは、一人に一人FPがつくというように政府が制度整備をしているので、そういう風なところまでいけると日本もFPがもっと活躍できるようになるだろうと思います。

FPの仕事内容について

FPキャリアの積み方について

FPとして働くにはどのような仕事の仕方がある?

FP会社でスタッフとして働くのか、それとも、個人事業主として、一人でフリーランスとして働くのとでは違ってくると思います。私は個人事業主として働いている期間が長かったんです。この場合、大きな軸は3つ。相談、セミナー、それから執筆です。

私がFP会社に就職してから6か月目に妊娠が分かったんですよ。そういうこともあり、子供を育てながら、キャリアを積み、さらには稼がなきゃいけないというような状態でした。そのため、子供が小さい時は執筆中心にやっていきました。セミナーですと、穴をあけたら大変なので、執筆と日程調節できる個人相談を中心にやっていました。

本当は人前で話をしたり、人と話をすること自体がすごく好きだったので、子供が中学生や高校生になったころから、セミナーを増やしたり相談を増やしたりしていきました。最初は執筆中心、少しだけ相談という割合でやっていたところをだんだん逆転させていきました。

フリーランスの人に関しては、私のように執筆から入る人と、セミナー講師で食べていくことを目指す人と、相談で食べていく人という3種類があります。ただ、フリーランスで、相談で食べていける人は意外と少ないのが現状です。なぜなら、実行支援と言って、ご相談を受けたときに、「あ、この方はこういう保険に入った方がいい」「こういう金融商品使った方がいいだろうな」と思っても、一定の販売資格を持ってないとそれが言えないんですよ。資格を持つためには、金融商品販売の資格を持っている会社に所属していないとダメなんですね。そういう点でいうと、相談だけだとお給料といえる額に増やすのが大変です。

金融機関勤務などの経歴がないとFPになれませんか?

高学歴であったり、金融機関や税理士事務所などに勤めていたりというような職歴は、確かに有利です。プロフィールにも書きやすいし、信頼されやすいですね。けれども、実際の仕事では、経歴は素晴らしくてもきちんと話を聞いてくれない、アドバイスも十分ではないことがあると、かえってがっかりされてしまいます。ですので、どちらかというと、FPは、「どれだけ、お金に対してまじめに、人生の中で向き合ってきたか」ということが大切な資質になると思います。例えば、家計管理が苦手だったけど、色んな本を見ながら試行錯誤してできるようになっていったとか、相続で揉めた経験があって、そのときに一生懸命分からないなりに頑張った経験がある、ということが活きてくるんですよ。ですから、資産運用のアドバイスをするときでも、資産をしっかり自分の頭で考えてつくれた人、つまり、親のお金で大金持ちになれた人ではなく、一から自分たちで財産を築いてきた人の方が、説得力があるじゃないですか。「私はこうしてきたし、何故かと言うとこういう理由があるからなんです」と言えると説得力があるし、実際に経験したからこそ分かる注意点もお伝えすることができます。そういうものが多い人ほど、特に相談は強いです。逆に、そういうのをあんまり考えないで来られた方っていうのは相談で説得的なアドバイスでお客様から信頼を得ることが弱いように見受けられます。ですから、自分でいろいろ工夫して調べたり、家庭で実践してきたりしてきた経験のほうが、履歴書的な経歴よりも絶対強いですね。

FPキャリアの積み方について

子育てと仕事の両立について

仕事と子育ての両立で工夫したことは?

要は、今できることは何かを考えて仕事を広げていくことです。私の場合ですと、FPになってすぐ子供が生まれているので、子供が小さい時には、家でもできる仕事を中心にしてきました。子供が成長して手がかからなくなってきたときからは自分がやりたい仕事をするという風に切り替えていきました。

仕事と育児の両立を目指す方、FPを目指す方へ

子育てと仕事の両立について

仕事と育児を両立したい場合には、全てを百パーセントできることはまずないですね。だから、自分でどれを伸ばしていきたいかというのを自分で決めるしかないんですよ。それが、一番FPとして成功する早道だと思います。相談で頑張っていきたいなら相談のスキルを上げるために全力投球する、特化していく。

執筆に関しては、得意分野や専門分野を持っているか、私のようにライター経験がある人の方が仕事が来やすいんですよ。「何でもいいから書けます」という人は信用されないんですね。商業用の文章が書けるのか、ただ単に作文か上手なのか、それとも論文がうまいのかというので圧倒的に違うんですね。論文が書けるからと言って、商業用の文章が書けるわけではないんです。結局、そういうライター経験がないというような人だったら、マルチ的な活動をしても仕事が来ないんですよ。それなら例えば、自分が興味があるものを掘り進めて、それの原稿を地道に書いていった方が、仕事が来やすいはずです。

うちの一期生のスタッフにその話をしたら、「私は携帯の見直しの話をよく相談されるから、それを極めたい」と言って実行したママFPがいました。そしたらそれをやることによって、いくつも雑誌に取材をされたりセミナーの依頼が来たり、執筆の依頼が来たりというように広がっています。一個、そういう得意分野みたいなものがあれば、仕事がどんどんきやすいので、専門を見つける(創る)というのが大事です。特に、幼いお子さんがいる方やずっと子育て続く方の場合だったら、そこが大事ですね。何でもやろうというのを目指していると、何にもできない人になります。

夢とメッセージ

これからの夢は?

FPとしての夢は、FPフローリストをどんどん大きな会社にしていって、優秀な女性FPを輩出し、日本に還元していきたいという思いがあります。個人的な夢としては、50代になったら、日本と海外を行ったり来たりできるような環境にしたいなと思っています。今は私がプレイヤーとしてやっているのですが、今後、スキルをもったFPの人たちをたくさん輩出できれば、FP相談の大半はスタッフに任せて、海外で見て感じたことを事業展開に生かしていくこともできます。そうして、自分自身も会社としてもブラッシュアップできる環境にしていきたいと思っています。今はネットの環境も良くなってきていることもあって、お客様とのスカイプ相談も増えてきているんですよ。日本にいなくても海外でもできるし、ほんとに便利な環境になっているので、あながち夢でもないと思うんですね。経営者が海外に行ったりきたりしても、色んなFPが活躍していくことで収益が上がっていくような仕組みを整えていきたいと思っています。

FPを目指す方へメッセージ

夢とメッセージ-

「なぜFPを目指したのか」というところを、大事にしていかれたら良いのではないかと思いますね。実際にFPとして活動を始めると、周りに影響を受けやすいんですよ。あの人があんなことをしていたから、私もこうならないとダメなんじゃないか、とか。そうではなく、「なぜあなたはFPになろうと思ったのか」という、初心の部分がビジネスの種になっていきます。
私は、マネー記事を書ける人が少ないからというところからFPの資格を取ってFPになりました。その後、FP会社に転職してマネーコラムを担当する傍ら、セミナー講師や相談業務を手がけるチャンスをいただいたのですが、執筆中心の働き方をしたことで、独立系FPの階段を一気に駆け上がることができました。コツコツ調べて、ひたすら書いてきたことが、営業活動をしなくても仕事をいただける好循環を生みだしたのです。「面白いから」とか「みんながやっているから」という理由でセミナー講師の仕事に軸足を移していたら、講師業も執筆も、子育ても失敗していたんじゃないかと思います。
FPになろうと思ったきっかけが自分の家計を何とかしたいというのであれば、まず自分の家計を極めたほうがいい。そこを飛ばしてFPを目指しても、全部中途半端になってしまいます。なぜFP資格をとったのか。なぜFPになろうと思ったのか。一度振り返ってみることをオススメします。

FPを目指す皆さまへメッセージ

本養成講座の講師も務める(株)FPフローリスト代表取締役社長・ゆりもとひろみ、取締役副社長・柳澤美由紀より、FPを目指される皆さまへのメッセージです。
「仕事内容」「生きがい」「子育てと仕事の両立の工夫」「自身の今後の目標」などみなさまの参考になればと思います。ぜひご覧ください。

  • 圦本 弘美

    圦本 弘美(ゆりもと ひろみ)

    • CFP®認定者
    • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
    • (株)FPフローリスト代表取締役社長

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  • 柳澤 美由紀

    柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)

    • CFP®認定者
    • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士
    • (株)FPフローリスト取締役副社長

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